資産を形成しながら、お金を使う。
言葉にすれば簡単だが、これが本当に難しい。
増やしながら使う——矛盾してるじゃないか、と思う人もいるかもしれない。でもこれ、どちらかを諦めたら人生がうまくいかなくなる、本当に厄介なテーマだ。
■ 「貯めてから使う」では遅すぎる問題 ⏰
よくある話。「老後のためにせっせと貯める。使うのは引退してから。」
でも待ってほしい。老後なんて、そもそもちゃんと来るかどうかもわからない。明日どうなるかも誰にもわからない。そして仮に老後が来たとして、体が動かなくなってからお金があっても、できることはどんどん限られていく。
若いときにしかできないこと、体力があるときにしか楽しめないことがある。それを「老後のため」という名目で全部後回しにして、死ぬときに一番の金持ちになっても、それで何の意味があるのか。
人生は今この瞬間にしか存在しない。お金はその瞬間を豊かにするために使ってこそ、本来の機能を果たす。
■ インデックス投資の「取り崩し問題」 📉
じゃあインデックス投資で資産を増やしながら、途中で取り崩せばいいんじゃないか——そう思うかもしれない。
でもこれが意外とメンタルにきつい。
インデックス投資は「ひたすら積み立てて増やすもの」という前提で動いている。そこに「取り崩す」という真逆のアクションを加えると、頭の中で矛盾が生じる。
・増やすために買い続けているのに、売って減らす
・相場が下がっているときに売れば損が確定する
・どこまで取り崩していいのかラインがわからない
・「もっと増えてから使おう」と結局先送りしてしまう
実際、自分も資産形成期にはお金を使いたくなかった。使うことに、なんとなく罪悪感を覚えた。「今使ったら、将来の自分が困る」という感覚がつきまとう。
でも考えてみると、これは「今の自分」を犠牲にして「未来の自分」に全部ベットしているということだ。それって本当に正しいのか?
■ 高配当株が「矛盾」を解消する理由 💡
ここで高配当株の出番だ。
高配当株投資には、インデックス取り崩し型にはない決定的な特徴がある。
「自分で売らなくても、お金が入ってくる」
配当金は、自分が何かアクションを起こして得るお金じゃない。企業が利益の一部を株主に払い出してくれるお金だ。自分の保有株は減らない。含み益も消えない。ただ、口座にお金が振り込まれる。
これが何を意味するか。
・資産(株)は持ち続けながら
・配当というキャッシュフローだけを使う
・銘柄選定を間違えなければ含み益も増え続ける
貯めることと使うことが、同時に成立する。矛盾が消える。
■ 「使うことへの罪悪感」がなくなる 😌
これは自分が実際に経験して気づいたことだが、配当金って不思議と使いやすい。
元本を取り崩すのは「資産を削る」感覚があって心理的にきつい。でも配当金は「企業がくれたボーナス」という感覚だ。使っても株は減らない。だから罪悪感がない。
旅行に使っても、外食に使っても、欲しいものを買っても——「配当の範囲内なら問題ない」という心理的なラインができる。これが、使うことへのブレーキを外してくれる。
資産は増え続け、生活も豊かになる。これが高配当株投資の本当の威力だと思っている。
■ 死ぬときに一番の金持ちでも意味がない 💀
極端な話をすれば、死ぬ瞬間に資産がゼロでも、生きている間ずっと豊かだったほうが、人生としては正解じゃないか。(まあ私の場合は家族に高配当株残したいから、Die with Zeroなんて目指さないけど。)
貯めることは手段であって目的じゃない。使うことも手段だ。その先にある「豊かな人生」が本当の目的のはず。
貯める・使うのバランスをどう取るか——その一つの答えが、高配当株投資にあると自分は思っている。
含み益という資産の成長と、配当金というキャッシュフローを同時に手に入れる。これが「今も豊かに、将来も安心」を両立させる、自分なりの答えだ。 💎