金曜日(6月5日)、アメリカで半導体株が大暴落した。
ナスダック総合指数は-4.2%と1年超ぶりの大幅安。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は-10.26%と終値で10%超の大暴落、時価総額1.2兆ドル超が吹き飛んだ。エヌビディアは6%超の下落、マイクロン・インテル・スーパーマイクロは11%を超える暴落。翌6日もナスダックはさらに-2.6%と下げ止まらず、昨年10月以来の安値をつけた。
SNS上では「月曜日が怖い」「日本株も終わりだ」という声で溢れている。そして必ず出てくる言葉がある。
「みんなも損してるから大丈夫」
ちゃんちゃらおかしい。🙄
■ 「みんな損してるから大丈夫」の何がおかしいか
これは完全に思考停止だ。
他人が損しているかどうかと、自分の投資が損かどうかは全く別の話だ。「みんなが損してるから自分も損して当然」なんてロジックは、投資として何の意味もない。慰め合っている間に、本質的な問いから目をそらしているだけだ。
その本質的な問いとは——「自分は何のために投資しているのか」。
■ 損か得かは、目的によって決まる 📌
半導体株を短期で売り買いして利ざやを稼ごうとしていた人にとっては、今回の下げは正真正銘の「損」だ。それは認める。
でも、多くの個人投資家はそういう投資をしていない(してはいけない)はずだ。
高配当株の長期保有をしている人は?
→ 関係ない。むしろ歓迎だ。配当利回りが上がった銘柄を安く仕込めるチャンスが来ただけ。企業の業績が崩れたわけじゃない。株価が下がっただけだ。配当は続く。
全世界株・S&P500のインデックス投資をしている人は?
→ 同じく関係ない。毎月積み立てているなら、今月は同じ金額でより多くの口数が買える。ドルコスト平均法の恩恵を最大限に受けられるタイミングだ。
「損した」と感じるのは、自分の目的を忘れて株価の上下だけを見ているからだ。
■ 暴落は「買い場」という言葉の意味 📈
「暴落は買い場」というのは、根拠のない楽観論じゃない。
長期で持ち続けることが前提で、かつ優良な企業・インデックスに投資しているなら、下がったときに買い増せる事実を指している。
今回の下げのトリガーは予想以上に強い雇用統計によるFRB利上げ懸念とAI投資リターンへの疑念だ。確かに短期的な売り圧力になる。でも、企業の実態収益が消えたわけじゃない。半導体需要がゼロになったわけでもない。
暴落時に「やばい、早く売らなきゃ」と思う人と、「安くなった、少し買い増そう」と思える人。この差が、10年後の資産に大きな違いをもたらす。
■ 周りの雰囲気に流されるな 🔥
SNSが騒げば騒ぐほど、自分の判断軸がブレやすくなる。
でも考えてほしい。あなたが高配当株を買ったのはなぜか。インデックスを積み立てているのはなぜか。そこに今回の暴落は何か影響を与えたか?
目的が変わっていないなら、戦略を変える必要はない。
「月曜が怖い」と騒ぐのは勝手だ。でも、その恐怖が自分の長期的な目標に何の関係もないなら、ただのノイズだ。ノイズに振り回されて売ったり、積み立てをやめたりした人が、いつも後悔する側に回る。
■ 結論:自分の投資の「目的地」を確認しろ
今こそ問うべきだ。
・自分はなぜ投資しているのか
・目標は何か(配当収入?資産額?FIRE?)
・今回の下げは、その目標達成に何か影響を与えるか
答えが「NO」なら、何も変える必要はない。むしろ淡々と買い増せばいい。
暴落のたびに目的地を忘れて右往左往する人は、永遠に「みんなも損してるから大丈夫」と慰め合いながら、資産を増やせないまま終わる。
目的地がある人間にとって、今週の下げはただの追い風だ。😌